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いつもと少し違う仕事

阿弥陀如来坐像

倉敷市にあるお寺の阿弥陀如来坐像の台座(拭き漆仕上)を製作させて頂きました。今回の台座に使った欅の塊を材木屋で見つけて持ち帰った時には、20cm以上の厚みがありかなりの重量の為、大型機械を使おうにも移動が出来ず、泣く泣く?手持ちの道具で材料を1cm削っては1ヶ月寝かす(中々見つけるのに苦労した材料の為、割れ等の不具合が発生するのを出来るだけ防ぐ為)を繰り返し、指定の15.5cmまで仕上げてから加工に入りました。

厚み出しを終えてからは、鑿と玄翁を手に持ちガンガン削る日々。いつもしている仕事は、指物と呼ばれる板と板とを組み合わせて形を作るものですが、今回の仕事は1つの木の塊から削り出す事によって形を作り出したのでに新鮮かつ色々と勉強になりました。新しい発見もありましたし…。

なんだかんだで完成までに1年近く掛かり、その中で紆余曲折も沢山しましたが、1つ階段を登れた気がします。ありがとうございました。